太極拳自主学習
最近の武道は、スポーツ化してしまって、相撲道で言う「心・技・体」の調和は取れていないように思う。強さや技術ばかりが先行し、心が置いてけぼりになってしまっているからである。私も2年ほど合気道らしきものをやってきたが、心の部分が不足した指導の問題を感じて止めてしまった。植芝盛平という方が開祖のようだが、開祖の精神は薄れているように思った。彼の言葉には、「合気とは愛なり」という言葉がある。素晴らしい言葉である。これが本当の合気道の精神だと私は思う。しかし、指導者の感じ方も色々と違うのだろう。
ある方から太極拳の本を頂いた。その方は、太極拳の師範である。私に、「貴方はこの本で学習することが出来ますよ。」といわれ、その気になってしまった。本を見ると、私が目指している自分の人生哲学に沿ったものであった。太極拳は中国古来から伝わる拳法を源に、儒教、道教、仏教の哲学をその道とした体術だそうである。太極拳に「心息動」という言葉がある。これは太極拳の稽古実践の3つの極意だそうである。中でも最も大切なのは、「心」であるという。人間は心の存在であり、全ては心から発する。「息」は胡弓であり、生きることにつながる。呼吸は全ての武道の極意であり、健康の源であるという。「動」は身体から力を抜き、手の指先、足の指先まで気血をめぐらすこと。この「心」「息」「動」が人生の要諦であるという。
陽明学に「心即理」とあるがまさに、心は全ての元になるもの。心を欠いたものは、武道の意味を成さないように思う。
今、太極拳の自主学習をしながら、精神の安定と身体の安定とをはかり、呼吸法を重視し、宇宙のエネルギーを十分に頂きながら、自分の哲学である「中心確立」を目指して頑張っている。
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